iPhone発売は10月21日説浮上 KDDIのサイト注意書きが怪しい

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   KDDIから、米アップルの「アイフォーン(iPhone)」が発売されるのでは、と話題になっているなか、発売日を予告したとも受け取れる情報をKDDI側が出していた。

   KDDIの携帯電話の商品カタログ冊子やウェブサイト上に、「iPhoneご利用の方」だけに向けた注意書きがある。2011年10月21日から特設サイトが閲覧できる、とあるが実際は既にiPhoneでの閲覧は可能で、10月21日は「KDDI版の発売日ではないか」との見方が出ている。

既にiPhoneでサイトの閲覧可能

なぜiPhoneだけ「特別扱い」なのか
なぜiPhoneだけ「特別扱い」なのか

   KDDIは、パソコンやスマートフォン、携帯電話向けに「関東おススメ!」というウェブサイトを開設している。文字通り、関東限定のキャンペーンやイベント情報を提供しているが、スマートフォンからの接続方法を示した部分に気になる記述がある。

   このサイトには、KDDIの「au」ブランドの機種だけでなく、NTTドコモやソフトバンクモバイル(SBM)の端末を使ってもアクセスできるのだが、「iPhoneご利用の方は、2011年10月21日(金)からお楽しみいただけます」と記載されている。端末の種類を特定して注意書きを入れているのは、iPhoneのみだ。

   「関東おススメ!」については、商品カタログ冊子の最後のページでも宣伝されていて、サイトにアクセスするためのURLが示されている。だがここでも、「iPhoneご利用の方」に向けた但し書きが入っている。

   ところが、iPhoneからは既にサイトへの接続が可能だ。コンテンツも問題なく閲覧できる。そこで、この内容は「KDDIから発売されるiPhone」を指しており、その発売日が10月21日なのではないかとの推測が浮上した。

   iPhoneをめぐっては9月下旬、時期モデルの「iPhone 5」がSBMに続いてKDDIからも発売されるのでは、との憶測が流れた。9月26日に開かれたKDDIの新商品発表会で、田中孝司社長は一貫して「ノーコメント」。ただでさえ周辺が騒がしくなっているところへ、最新の商品カタログやサイト上でiPhoneが際立つような表現が登場したことで、「いよいよ発売か」と色めき立つ人も少なくない。インターネット掲示板には、「完全に確定か」と見る向きもある。

コンテンツ接続に関する説明に過ぎない

   10月21日は、本当にKDDI版iPhoneの「Xデー」なのか。KDDI広報に取材すると「この日に当社からiPhoneを出す、というわけではありません」と全面否定したうえで、記述内容はあくまでもウェブコンテンツへの接続に関する説明に過ぎない点を強調した。

   しかし、実際は既にiPhoneで閲覧できる状態だ。この点を指摘すると、「現在のiPhone向けサイトは『簡易版』で、他のスマートフォンと同様に全コンテンツが見られるようになるのが10月21日から、ということです」と補足した。

   米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載した別のスマートフォンとiPhoneの2機で、同時に該当のサイトを開いてみた。確かに一部について表示の仕様が異なるものの、内容そのものは同じだ。少しでも違えば利用者の混乱を招く恐れがあると、KDDI側は「おことわり」を入れたのだろう。だが、サイトの説明に「au以外のスマホからもご利用いただけます」と最初に示してありながら、その後で「iPhoneご利用の方は…」と別個に書かれると、不自然さはぬぐえない。

   KDDIは9月26日、テレビCMを大量に流して大々的に実施していた「アンドロイドau」のサイトを閉鎖し、「アップルへの配慮ではないか」とささやかれている。米アップルは現地時間10月4日にもiPhoneの新作を発表すると言われているが、真相はいつ明らかにされるのか。

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