コンテンツ接続に関する説明に過ぎない
10月21日は、本当にKDDI版iPhoneの「Xデー」なのか。KDDI広報に取材すると「この日に当社からiPhoneを出す、というわけではありません」と全面否定したうえで、記述内容はあくまでもウェブコンテンツへの接続に関する説明に過ぎない点を強調した。
しかし、実際は既にiPhoneで閲覧できる状態だ。この点を指摘すると、「現在のiPhone向けサイトは『簡易版』で、他のスマートフォンと同様に全コンテンツが見られるようになるのが10月21日から、ということです」と補足した。
米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載した別のスマートフォンとiPhoneの2機で、同時に該当のサイトを開いてみた。確かに一部について表示の仕様が異なるものの、内容そのものは同じだ。少しでも違えば利用者の混乱を招く恐れがあると、KDDI側は「おことわり」を入れたのだろう。だが、サイトの説明に「au以外のスマホからもご利用いただけます」と最初に示してありながら、その後で「iPhoneご利用の方は…」と別個に書かれると、不自然さはぬぐえない。
KDDIは9月26日、テレビCMを大量に流して大々的に実施していた「アンドロイドau」のサイトを閉鎖し、「アップルへの配慮ではないか」とささやかれている。米アップルは現地時間10月4日にもiPhoneの新作を発表すると言われているが、真相はいつ明らかにされるのか。