プロ野球「ベイスターズ」身売り先 もうモバゲーかグリーしか買えない?

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   プロ野球のペナントレースもいよいよ大詰めを迎えるなか、今シーズンもセ・リーグでダントツの最下位を走る横浜ベイスターズに、相変わらず身売り話が絶えない。

   売却先の筆頭候補には、ソーシャルゲーム最大手で「Mobage」(モバゲー)を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)の名前が挙がっていて、2011年10月1日付の朝日新聞によると、横浜ベイスターズの親会社のTBSホールディングスが複数の企業と交渉中という。

いまやトヨタやソニーをしのぐ「成長株」

横浜ベイスターズを買うのはDeNAなのか?(写真は、横浜ベイスターズ公式ホームページ)
横浜ベイスターズを買うのはDeNAなのか?(写真は、横浜ベイスターズ公式ホームページ)

   読売巨人軍の渡辺恒雄・球団会長は9月30日に都内のホテルで開かれた故正力亨球団名誉オーナーのお別れ会後、横浜ベイスターズの売却先に「DeNA」の名前が挙がっていることについて、「(社名は)全然知らないね。聞いたことがない」と話した。

   さらには、「本当は松下とかソニーとか日立とか、ああいう安定した一流企業が(球団を)持ってくれるのが一番望ましいんだが。そうでなけりゃ、朝日新聞だよ」と言ったそうだ。

   しかし、いまや企業の「勢い」が違う。株式市場ではDeNAや、同じソーシャルゲーム銘柄の「GREE」(グリー)の存在感が日に日に大きくなっていて、上場する東証1部の売買代金で最近は常に上位に顔を出すようになってきた。

   トヨタ自動車やソニーなどの輸出関連株や、三菱UFJフィナンシャルグループなどの金融株が円高の影響で不安視されていることがあるとはいえ、いま日本の産業で一番の「成長セクター」としてみられている。

   実際に、2011年4~6月期決算では、DeNAの売上高は前年同期比52%増の310億円、純利益は45%増の94億円。一方、グリーの売上高は93%増の210億円、純利益は83%増の56億円だった。投資家が投資にあたって重視する自己資本利益率(ROE)は、DeNAもグリーも50%超と、上場企業の平均6%程度を大きく上回っている。

   グリーの時価総額は約5000億円で、IT業界では1兆円を上回るヤフー、楽天に次ぐ第3位。ヤフー(ジャパン)の筆頭株主であるソフトバンクが「ソフトバンク・ホークス」を、楽天も「楽天ゴールデンイーグルス」を保有しているのだから、グリーが「球団を買う」といったとしても不思議はないほどなのだ。

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