宮城県は9月29日、新米の放射性物質検査を終えた。村井知事が記者会見を開いて「県内全域で安全性が確認された」ことをアピールした。
収穫後の本検査は33市町村の計381地点で実施された。3市9地点で放射性セシウムが検出されたが、いずれも国の基準を下回った。残る372地点ではすべて「不検出」だった。これを受けて、県は農家への出荷・販売の自粛要請措置を解除した。
全市町村で放射性物質が検出されなかった岩手県では29日、新米が初出荷された。奥州市の岩手ふるさと農協では、テープカットでトラック6台の出発を祝った。出荷された「ひとめぼれ」は10月上旬から関東、中京、関西で店頭に並ぶ。
福島県でも、22市町村で出荷可能になって一部出荷が始まった。1地点で暫定基準値と同レベルの放射線量が検出された二本松市では、検査地点を増やしてさらに調査が行われている。