「不自然に見えるのは、否めない」
架空の住所にしていたのは、「誤記載」だったからだとした。ゴルフセンター内では、11年4月4日に平山誠氏の政治団体「ニッポンネットワーク宮崎」を設立したことを宮崎県選管に届け出ていた。このときにゴルフセンターに地元住所を変えるべきだったのに、届け出を忘れてしまったという。
センター内の事務所については、横峯良郎氏側に家賃として月1万円を支払っていると説明している。本当なら、東京都内にある平山氏の資金管理団体「ニッポンネットワーク」の政治資金収支報告書に記載されることになりそうだ。
一方、センター内スペースなどを提供していた横峯氏の国会事務所では、秘書がその理由をこう説明した。
「一緒に会合に出るほどお互いに仲がいいので、使えばいいということになったんですよ。本人は、宮崎が気に入ったんでしょう。比例代表は地元をどこにしても大丈夫ですし、法的にも問題ありません。事務所には、看板が掲げられ、電話もあり、本人もしょっちゅう行っているようですよ」
ただ、練習場などでゴルフをしていたかについては、分からないという。ゴルフセンター内に事務所を置いたことについては、「不自然に見えるのは、否めないでしょう。善意でやったことが、いただけないことになってしまいました」と釈明した。
平山誠議員は、新党日本出身で、代表の田中康夫氏が衆院選にくら替え出馬で失職したのに伴い、2009年8月に繰り上げ当選した。当時は、すでに党の総務局長を退任しており、党籍だけが残っている状態だった。その後は、民主党会派に所属して活動しており、11年9月13日には、臨時国会前に天皇陛下を携帯電話のカメラで撮影した疑惑を指摘され、誤解を招いたとして謝罪している。