NHK平均報酬1041万円 野田首相「不公平感がある」の真意は?

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NHK「放送事業の特殊性から、基準外労働が多い」

   NHKの平均報酬1041万円は、「もらい過ぎ」なのだろうか。

   例えば民放はどうか。経済誌、週刊ダイヤモンド(2011年7月16日号)によると、2010年度の上場企業の平均年収上位は、全体1位は朝日放送(大阪市)で1383万円。次に登場する民放は5位の「TBS HD」1338万円。以下、6位日本テレビ1333万円、9位テレビ朝日1275万円と続く。テレビ東京HDは14位1234万円だ。

   NHKは同ランキングの対象外だ。「1041万円」を単純比較すると、30位の三菱地所(1044万円)の少し下あたりの32位に位置する計算になる。

   まとめると、(日本放送協会健康保険組合に加入する)NHK職員は、平均的な国家公務員よりは1.6倍弱の年収があるが、民放より安い、ということになる。

   NHKの管理職以外の職員が参加する日本放送労働組合(日放労)にきいてみると、「平均報酬1041万円、という数字は把握していない」「コメントする立場ではない」との回答だった。

   NHK広報局によると、「平均報酬1041万円」には、基準外賃金や通勤交通費なども含まれている。また、

「NHKでは、災害・事件事故報道への対応など放送事業の特殊性から、時間外、深夜、休日勤務などの基準外労働が多く、平均報酬は一般企業より高い水準となっています」

との考えも示した。

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