フジテレビのバラエティー番組「クイズ!ヘキサゴンII」が、2011年9月28日をもって終了した。
司会の島田紳助さんが出演者の珍解答を面白おかしく取り上げることで一躍人気番組となったが、島田さんの芸能界引退に伴い、打ち切りが決まっていた。この番組で育ち、メジャーになったタレントたちは今後どうなるのだろうか。
「おバカタレント」たちでブレーク
もともとは「クイズ!ヘキサゴン」というタイトルで、02年に深夜のクイズ番組としてスタートした。6人の出場者がクイズバトルを繰り広げるというもので、クイズに正解する以外に駆け引きや戦略が必要となるため、「知識の格闘技」とも呼ばれた。
03年4月にゴールデンタイムに移行し、島田さんの要望によって番組のテコ入れが行われ、05年10月にリニューアル。「おバカタレント」をクローズアップするようになってから、関東地区で最高視聴率23.5%、関西地区で29.6%をマークし、高視聴率番組の仲間入りを果たした。上地雄輔さんや木下優樹菜さん、スザンヌさんなど、この番組をきっかけに有名になったタレントも多い。
しかし暴力団関係者らとの不適切な関係が問題となり、島田さんは11年8月23日に芸能界引退を発表。「紳助色」の強かった「ヘキサゴン」も放送打ち切りを余儀なくされた。
最終回は「卒業式」と銘打って、出演者が1人ずつあいさつ。感極まって声を詰まらせる主要メンバーも多かったが、「紳助」の名前は出なかった。唯一トリを務めたつるの剛士さんが、「今ここにいらっしゃらない、いろんな歴史を作ってくれたタレントさんがいる」と、島田さんを思わせる発言をしただけだった。
番組終了で失業状態のタレントも?
インターネットでは、「昨日のヘキサゴン見たら泣けた」「マンネリ化気味だったけどやっぱ寂しい」などのファンの意見と、「宗教みたいな番組だったな 終了おめ」「くだらない番組がまた一つ減って嬉しい」などアンチの意見が飛び交っている。
「まともに仕事ある奴何人いるかな?」「山田弟(山田親太朗)とか里田は確実に終了だな」といった、番組によってブレークしたタレントの行く末を心配する声もある。
芸能評論家の肥留間正明さんは、
「テレビ業界に『紳助排除』の動きがあるので、引退の件で島田さんを擁護する発言をしたような『紳助色』の強いタレントは、今後使い道はないだろう。テレビ番組は入れ替わりが激しいので、島田さんの引退と同時に『ヘキサゴンファミリー』も出番がなくなる運命だと思う。実力があれば生き残れるだろうけれど」
と話している。