サッカーのベルギー1部リーグで日本代表の川島永嗣選手が相手チームのサポーターから「フクシマ」と連呼されて問題になったのは記憶に新しいが、今度は韓国で「大震災をお祝い」という垂れ幕が掲げられていたことが明らかになった。
被災した人の感情を逆なぜ、誹謗する内容だとして、日本側はアジアサッカー連盟に抗議文を提出。韓国メディアも問題を伝えているが、さすがに韓国サポーターの行動を擁護する声は少ないようだ。
試合の前半に掲示をやめさせる
問題のメッセージが掲示されていたのは、サッカーJ1のセレッソ大阪が2011年9月27日に行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝。セレッソはアウェーの韓国・全州(チョンジュ)で、韓国の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースと対戦。6対1の大差で敗れた。
この試合の場で、対戦相手の全北のサポーターが、応援席から
「日本の大地震をお祝います」(原文ママ)
と日本語で書かれた垂れ幕を掲げたのだ。垂れ幕に気付いたセレッソが主催者に指摘して、試合前半には掲示をやめさせ、試合後に主催者のアジアサッカー連盟(AFC)に抗議文を提出した。
「国家的恥さらし」と垂れ幕批判する声が相次ぐ
一方、韓国の大手マスコミも、この問題を報じている。
例えば東亜日報は、日本のスポーツ紙、スポニチの報道を引用しながら、韓国のネットユーザーから
「(このようなメッセージを掲げる)サポーターの文化が理解できない」
「垂れ幕を掲げた人をサッカー場に入って来られないようにしろ」
「国家的恥さらし」
と、垂れ幕を批判する声が相次いだことを伝えている。ただ、一部には、
「日本のサッカーファンも日の丸をサッカー場に持ってくる」
と、垂れ幕を擁護する声もあったという。
聯合ニュースは、垂れ幕が撤去された後も「後遺症が残った」とし、2ちゃんねる上で「韓国人が何をしたのか、世界中に知らしめなければならない」といった日本側からの不快感を表す書き込みがあったことを紹介している。
「国民日報」も同様に2ちゃんねるで韓国に対する猛烈な批判が起こったことを指摘したが、垂れ幕の写真に写りこんでいる人に「ぼかし」が入っていないことを問題視。
「人格を傷つける可能性がある」
と指摘している。