(ゆいっこ花巻;増子義久)
東日本大震災の被災者で花巻市内に転入した人たちを対象にした追悼供養が24日、同市内の妙円寺で開かれ、約80人の被災者が犠牲者の霊に手を合わせた。「沿岸の集い―Part3」と名付けたイベントで、「震災支援ネット・北海道―オンコのかけはし」と「ゆいっこ花巻」が共催した。
妙円寺の林正文住職の読経の後、参列者一人ひとりが献花。大槌町から転入した松崎豊司さん(75)が「故郷を遠く離れた地でお彼岸の供養ができたことに感謝したい。みんなの力を結集して故郷の再建を霊前に誓いたい」とあいさつした。
この日は北海道赤平市のNPO法人「赤平市民活動支援センタ-」(佐藤智子理事長)の会員のほか一般公募のボランティアを含めた21人がホルモンや豚肉などを煮込んだ名物の「がんがん鍋」や獲れたての新じゃがなどを振る舞ったほか、冬もの衣類など冬を前にした救援物資を提供した。
「ゆいっこ花巻」は今後月に1回程度、転入被災者が一堂に会するイベントを開催し、異郷の地での生活を余儀なくされている人たちの支援に力を注ぐことにしている。
ゆいっこ
ゆいっこネットワークは民間有志による復興支援団体です。被災地の方を受け入れる内陸部の後方支援グループとして、救援物資提供やボランティア団体のコーディネート、内陸避難者の方のフォロー、被災地でのボランティア活動、復興会議の支援など、行政を補完する役割を担っております。
ゆいっこは、「花巻」「盛岡」「北上」「横浜」「大槌」の各拠点が独立した団体として運営しておりますが、各拠点の連携はネットワークとして活用しております。
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