脱原発の金子勝氏が策定メンバー入り 「原子力大綱」見直し進むか

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「脱原発」派は依然として少数派

   新大綱策定会議のメンバーは28人。原子力ムラのドンのひとりで原子力委員会委員長の近藤駿介氏(東大名誉教授)を議長に、電力会社代表として電気事業連合会会長の八木誠氏(関西電力社長)のほか、原発立地自治体代表、NPO代表、学識経験者、産業界代表などで構成する。

   原子力委員会の近藤委員長は東電の原発事故後も推進の姿勢を変えない「筋金入りの原発推進派」(関係者)。しかし、ナンバー2である原子力委員会委員長代理の鈴木達治郎氏(元電力中央研究所研究参事)は、同じ原子力ムラの一員ながら、核燃料サイクルには慎重姿勢を示すなど、「原発のメリット、デメリットを冷静に分析できる良識派」として知られる。原子力委員会の委員(委員長と委員4人)は国会同意人事で、鈴木氏の起用(2010年1月)は「必ずしも推進一辺倒ではないバランス人事」として、脱原発派からも評価された。

   今回の新大綱策定会議のメンバーに金子氏が加わっても、脱原発派が少数であることは変わらない。しかし、エネルギー政策を本気で見直そうとする萌芽として、大いに注目に値する。

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