「ビリーズブートキャンプ」も「勧めない」が多数
だが、ニンニク注射がドーピングだとして問題化したこともある。例えば09年には、中日ドラゴンズの吉見一起投手が疲労回復を目的にニンニク注射を受けていたとして問題化した。日本プロ野球組織(NPB)では07年以降、「治療行為として合理的な理由がある場合」以外の静脈注射は禁じられているためだ。だが、このケースでは
「医師の診断に基づいて、医師が治療している。カルテには診断名も記載されている」
として、規定違反とはならなかった。いわば、ニンニク注射が正当な治療行為として認められた形だが、治療の対象となった具体的な病名については、守秘義務を理由に明らかにされなかった。
なお、前出のQ&Aサイト「アスクドクターズ」のアンケート結果では、世間に人気のある健康法に疑問を投げかけるものが多い。例えば、一時期流行った「ビリーズブートキャンプ」については、「勧めない」「絶対勧めない」とする声が64%。勧めない理由としては、
「リバウンド後さらに状態悪化する危険性あり」
「高齢者等には運動強度が強すぎる」
と、健康上のリスクを指摘する声もあがっている。
加圧ダイエットについても70%が「勧めない」「絶対勧めない」という意見で、
「内臓機能障害の危険性あり」
「血栓症などがリスク」
といった声が寄せられている。