大和証券グループ本社とあおぞら銀行は2011年9月26日、M&A(企業の合併・買収)業務で提携すると発表した。10月をめどに企業の買収資金を融資する新会社とファンドを設立。12月の業務開始を目指す。M&Aの仲介、助言から資金供給まで幅広いサービスを一体で提供できる体制を整える。
新会社は「大和あおぞらファイナンス」。大和グループの法人部門である大和証券キャピタル・マーケッツと、投資会社の大和PIパートナーズが各25%、あおぞら銀行が50%を出資する。
融資規模は当面200億円程度になる予定。資金はあおぞら銀行と大和ネクスト銀行の借入金などでまかなう。株価低迷を背景に、経営陣が自社株を買い取るMBOが増えているほか、円高を生かしたアジア企業の買収も増えており、こうした状況に対応する。