長谷川洋三の産業ウォッチ
オリックス宮内義彦会長の慨嘆:政権代わるとこうも政策変わるのか

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「10歳で敗戦を迎えると、それまでとはうってかわってマッカーサー万歳の嵐。権威への失望の思いは、子供ながらに鮮明に覚えている」

   オリックスの宮内義彦会長は2011年9月12日、親しい友人が東京都内で開いた「喜寿を祝う会」でこうあいさつした。宮内会長は小泉政権時代、政府の規制改革会議議長として規制改革を推進した財界人として知られているが、民主党政権になると、とたんに規制改革はトーンダウン、政権が代わるとこうも政策が変わるのかという思いを原体験にさかのぼって吐露した。

   「祝う会」には小泉純一郎元首相をはじめ、竹中平蔵元金融担当大臣ら当時の規制改革推進グループの要人が詰めかけ、小泉元首相は「郵政改革の陰には宮内さんありとよく言われたが、規制改革では大変お世話になった」と祝辞を述べた。もっとも「自民党の政権交代は可能ですか」という私の質問に、小泉氏は「もうすこし民主党にやってもらっても良いのではないか」と時期の来るのをしばらくは待つべきだとの姿勢だった。

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