早大の悲願「医学部新設」 茨城県で実現するか

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早大「何も決まっていない」

   医学部新設について、早大の広報課では、橋本昌知事から代理人を通して誘致書簡が届き、早大OB会の支部総会でも要望があったことは認めた。

   しかし、医学部については、新設するかも含めて何も決まっていないと素っ気なかった。

「新設の願望や企画、提案は、昔から卒業生らから何度も寄せられています。今回も、そういった要望の1つとして受け取っています」

   大学関係者が視察と報じられたことについては、「卒業生の方がもしかしたら現地を見学されたかもしれませんが、大学の意思とは別です。10月に現地視察の予定もありません」と言う。

   早大は、東京女子医大と2000年3月29日に学術交流協定を結び、主に大学院を中心に医工連携を進めている。総長だった奥島孝康氏が「医学部創設は悲願」と意欲を見せたのはこのときだ。ただ、東京女子医大を医学部に編入するかについても、広報課では、検討しているとは聞いていないとしている。

   最近の早大総長は、医学部新設にやや否定的だ。

   前総長の白井克彦氏は、朝日新聞のインタビューで、お金がないこともあって医学部は置かないと語り、現総長の鎌田薫氏も会見で「学部の新設はしない」と明かしている。広報課では、「トーンダウンではありませんが、医学部を持つことが重要なのでなく、早大として今後の健康・医療に貢献できるかが重要だということです」と説明している。

   一方、茨城県の医療対策課では、報道内容について困惑ぎみだ。

「うちの方も初めて聞いた話ですので、内容は承知してないです。早大誘致については、内部検討もしていません」

   ただ、国に医科大学誘致などを要望していることは認め、そのことについては、「医師不足解決の1方法としてはあると思っています」とした。

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