フジバラエティー「手抜き」ひどすぎの声 番組の半分が過去の「使い回し」

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   秋の番組改編期を控え、「番宣番組」が目立つ時期だ。放映時間帯が変わるだけの継続番組の中には、過去のVTRを流用して「焼き直し映像」を多用するものも多い。数日前に「特にひどい」とやり玉にあがったのが、フジテレビ系のバラエティー番組「ほこ×たて」だ。

   実に番組の半分が、過去に放送した内容の「振り返り」で、ネット上では違和感を指摘する声もあがっている。

衝撃吸収マットに「絶対割れる」カラーボールをぶつける

   この番組「ほこ×たて」は、「矛盾」という言葉の語源にもあるように、

「絶対に見破られないマジックvsどんなマジックでも見破れる達人」
「最強ドリルvs最強金属」

といった相反するものを対決させるもの。現在は毎週月曜日の23時からの放送だが、企画の斬新さがうけ、10月から日曜日の19時から20時というゴールデンタイムに昇格することが決まっている。

   批判が出ているのは、9月19日23時15分から「特別編」と題して放送された内容だ。番組冒頭、

「あの記憶に残る名勝負!どんなものでも、当たれば必ず割れる防犯用のカラーボール!相対するは(中略)どんな衝撃でもすべて吸収する魔法のマット!割れるのか?割れないか?世紀の『ほこ×たて』対決に、あの大エースがスタジオでリベンジマッチ!」

と、過去の放送内容を振り返る内容だとうかがわせるナレーションが入る。

   スタジオでゲストを紹介した後に、カラーボールメーカーとマットメーカーの意気込みや、広島カープの名投手として知られていた北別府学さんが、カラーボールをマットに投げつけるまでの様子を収めたVTRを放送。VTR冒頭では、「以前番組で、こんな名勝負が繰り広げられた」というナレーションとともに、

「今年4月18日、プライドを懸けた対決が!」

と表示され、一応、過去の放送内容を繰り返していることは分かるようになっている。ただ、視聴者の不興を買っているのが、その長さだ。

「使い回し」に気付かぬ視聴者も多数?

   「ほこ×たて」の番宣番組の放映時間は約30分だったが、その中の「振り返りVTR」の長さは全部で14分30秒に及んでいる。その上で、初めてVTRを見るとみられるゲストがスタジオで感想を述べたり、VTRの中では投球に失敗した北別府さんがスタジオで「リベンジ」を試みたりするという構成だ。だが、北別府さんが実際にスタジオでボールを投げるシーンは、わずか1分。リベンジが失敗した直後に、

「10月から、『ほこ×たて』がゴールデンタイムに進出します!」

と30秒程度の告知が流れ、番組は終わる。やはり、番組の大半が過去のVTRで占められていることには変わりない。

   この構成をめぐっては、すでにネット上で、

「えっ、こないだのほこたてのカラーボールの回って使い回しだったのかw」
「なんか妙な構成だと思ったんだよなー」

と、「使い回し」であることにすら気付かなかった視聴者が少なくないようで、違和感を指摘する声が相次いでいる。

   いかに「番宣番組」とはいえ、ちょっと手抜きがひどいのではないかというわけだ。フジテレビ広報部に聞いたところ、「番組の構成等についてはお答えしておりません」ということだった。

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