暴力団排除条例施行前にガイドライン?
「ある意味、たけしさんサイドからの文春と組んだキャンペーンでしょうね。警察も一枚噛んでいるんじゃないですか。たけしさんに宣言させることで、『このへんまではセーフ』というガイドラインを出したのだと思います。たけしさんは、デビュー前からズブズブな世界を垣間見ていますので、身の処し方をよく分かっているんですよ。だから、ああいう話ができて、ぎりぎりセーフラインを出したということでは」
東京都などで2011年10月1日から暴力団排除条例が施行され、暴力団と関係があると「密接交際者」として名前が公表される。今回の告白は、その前にガイドラインを出し、一般の人からも「了解」を取り付けようとしたのではないかというのだ。
ただ、文春の記事では、暴力団幹部にお歳暮を贈ったり、葬儀に供花したりするなど、1回限りの面会だけではないことも示唆されている。2ちゃんねるなどネット上では、たけしさんの身の処し方に感心する声がある一方で、「これだいじょぶなのかよ?」「ヤクザに土下座する時点で狂ってるだろ」といった疑問も上がっている。
たけしさん所属事務所のオフィス北野では、文春の記事について、「書いてある通りで、これが関係のすべてです」としたうえで、こう説明する。
「いかに降りかかった火の粉を振り払うかを正直に語っているだけで、正当化しているわけではありません。暴力団に土下座するのは問題がありますが、そこまで追い込まれてしまったということですよ。分かりやすい言葉で脅迫してこないので、警察への告訴といった一筋縄ではいきません。そのときは弁護士も立てていたんですが、らちがあかない状態でした。問題を簡単に解決できるなら、すでにやっています」
葬儀での供花なども、暴力団と付き合いがあったというわけではなく、仕事でお世話になるなどしたからだと強調している。