タレントのビートたけしさん(64)が、うわさされた「暴力団との関係」を週刊誌で語っている。頼ったことは否定しているが、そのやり取りは生々しいものだ。
島田紳助さん(55)が「黒い交際」で電撃的な引退表明をしてから、芸能界と暴力団との関係がにわかにクローズアップされるようになった。
「仲介を頼んだり、お金を払ったりしたことはない」
そんな中で、重鎮のビートたけしさんが、芸能界を代弁するかのように、うわさされた関係に口を開いた。
週刊文春の2011年9月21日発売号によると、たけしさんは、1974年のデビュー以来、暴力団とのやり取りを巡って幾度となく修羅場をくぐり抜けてきた。漫才コンビ「ツービート」の時代は、興行主に暴力団関係者が多く、客にウケないと脅された。80年代になって人気が出ると、組長の娘が会いたがっているという理由で暴力団に連れ去れたこともあるそうだ。
10年ほど前には、ある芸人の策略で山口組5代目組長に無理やり会わされた。また、稲川会からのプレッシャーで総裁との面会を断れなくなり、「新潮45」の02年5月号で対談したこともあった。
いずれにしても、たけしさんは、「仕組まれた面会」であると言う。
さらに、紳助さんとの違いも強調した。暴力団に仲介を頼んだり、お金を払ったりしたことはないというのだ。
フライデー襲撃事件後の1987年には、紳助さんのように右翼の街宣をかけられたことがある。事務所や警察も動いてくれなかったことは同じだが、たけしさんの場合は、その関係先の暴力団に1人で行って組長に土下座して謝った。この点が紳助さんとの違いで、「タレントとしてそういうのを上手くやって逃げるのも本人の芸」と言っている。
事情に詳しい芸能関係者は、たけしさんがした突然の告白についてこうみる。