歌うバーチャルアイドル「初音ミク」の学園祭ライブコンサートで、ミクの「パンチラ撮影会を開催した」と主催者が非難されている。ネットにはミクのスカートの中を覗くために這いつくばって写真撮影をする男性達の写真が出回っている。
抗議が寄せられたため、主催者は「スタッフが調子に乗りすぎました」などとツイッターや今回のコンサートを告知する公式ホームページで謝罪。アップしていた問題のコンサート動画を削除した。
観客からの要望で「ミクさんに恥ずかしいポーズ」
ミクの「パンチラ撮影会」が行われたのは、2011年9月19日の宝塚大学(宝塚市)の学園祭でのこと。「初音ミクを学祭に呼んでみた!」と銘打ち、大学の有志がプロジェクトを組み開催。ゲームメーカー大手セガが開催するコンサートは、ミクの立体映像を特殊なフィルムに投影することで、実在するミクがステージで歌い踊るかのような様子を再現している。
宝塚大学の学生もこれを参考に立体的なミクを完成。ミクは生演奏をバックに3曲を披露し、約12分間のコンサートを終えた。
問題となったのはこの日5回目の開催となった最後のコンサート。観客はこの時の様子を掲示板で説明している。コンサート終了後にミクとの撮影会が行われることになったが、観客からの希望で、
「ミクさんに恥ずかしいポーズをとらせて、その状態で記念撮影をした」
という。
現在ネットにはこの時の様子を撮影した写真がアップされている。そこには、下着が見えるミクの足下に数人の男性が這いつくばり、スカートの中をのぞき込みながら撮影をする姿が写っている。また、公式ホームページに掲載した映像には、コンサートだけでなく「パンチラ撮影会」のシーンまで公開していたため、主催者のツイッターやホームページに「非常に残念な気持ちになった」などと抗議が殺到した。
「学生クオリティーだとスタッフ一堂が反省中」
こうした抗議に対し主催者はツイッターで
「最後の最後でやらかしてしまいました。こういうところも含めて学生クオリティだな、とスタッフ一堂反省中です」などと回答。「来場者、関係者の皆様ご迷惑をかけて大変申し訳ありません」と謝罪し、問題となった5回目のコンサート映像を削除した。
今回の騒動に関しネットでは、
「ミクはストリッパーじゃない。舞台を汚したらいかん」
といったものや、ミクは自由に歌わせたり映像を制作するのは可能だが、「キャラクターのイメージを損なう」のは禁止であり、キャラクターを扱う以上は責任を持った活動をすべきだ、などといった感想が出ている。