「本当に必要な日用品を届けたい」仮設・借上げ住宅への支援【福島発】

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復興に向け、奮闘する地元の皆さま

おそろいのTシャツで作業をする富岡町の皆さん(2011年7月19日)
おそろいのTシャツで作業をする富岡町の皆さん(2011年7月19日)

   仮設・借上げ住宅入居者への支援は、各自治体の皆様のご協力を得て行っています。今回の支援対象の一つである富岡町は、福島第一原子力発電所の20キロ圏内にあるため、全住民に避難指示が出され、町役場とともに、住民の多くが郡山市にある「ふくしまビッグパレット」に避難していました。

   ご協力いただいている富岡商店街協同組合のメンバーも各地に避難していましたが、支援物資の調達や発送業務に協力いただくことが決定し、全国に避難していた同組合のメンバーが郡山市に集結しました。富岡町では支援の対象世帯数も多く、それに伴って発送業務の負担も大きくなります。また、避難先の郡山市では、発送に必要な倉庫を見つけることも難しい状況でしたが、同組合の市内を探し回って2つの倉庫を確保してくださいました。同組合のメンバーの中には、ホテルで生活しながら業務に携わっている方もおり、避難先での難しい環境の中、富岡町で被災した皆さんに「出来る限り早く」支援物資を届けるために、奮闘してくださっています。今回の支援では、地元で被災した商店の皆様の復興への思いが、活動を支えています。


「入居者を直接励ますことができるのが嬉しい」と、矢吹町商工会の湯田晋介さん(左から2人目)、圓谷亮太さん(同3人目)(2011年8月5日)
「入居者を直接励ますことができるのが嬉しい」と、矢吹町商工会の湯田晋介さん(左から2人目)、圓谷亮太さん(同3人目)(2011年8月5日)

   また、矢吹町では、「世帯ごとに必要としているものは違うだろう」と、役場と商工会の方々が各世帯に、提供できる物資のリストを配り、そこから選んでもらうという方法で支援を行いました。集計の結果、扇風機44台が必要になりましたが、今年の夏は暑さと節電のため、扇風機の入手に非常に苦労しました。新しく仮設住居に入居した世帯に渡すリストから、扇風機をはずそうかと役場の方と話し合ったところ、 商工会の湯田さんが、「みなさんが扇風機が欲しいと言っているのだから、何としてでも届けたい。自分が大手量販店を回ってでも扇風機を探すから、品目の変更はしないでほしい」と申し出でてくださいました。手間を厭わず、それぞれの世帯が本当に必要としている日用品を届けたい、という商工会の皆さまの熱意に支えられ、このたびの支援活動を行うことができています。ご協力くださる方々に心より感謝申し上げます。

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