「女性をゴミのように扱う」との書き込みも
この米国人男性と出会い系サイトで知り合い、交際したという日本人女性が、情報番組で当時の様子を語った。この女性はどれほど英語が堪能か不明だが、米国人男性の方は日本語会話力が比較的高かったという。女性によると、「チャットから始めて、電話番号を教えたら男性の方から毎日かかってくるようになった」。そこで有名大卒、合気道黒帯、職業は医師といった「華麗」な経歴を披露したそうだ。電話口で得意の日本語力を生かしたのかもしれない。
実際に交際がスタートすると、「クリニックの経営に必要」「妹が病気になった」といった口実で女性から数十万円を送金させた。ほかにもこの男性と金銭トラブルに巻き込まれた女性は複数存在するようで、中にはクレジットカードを不正に使われたケースもあるようだ。
この出会い系サイトとは無関係の、米国のある「苦情サイト」には、この男性が「出会い系異常者」として書き込まれていた。実名から自宅の住所、電話番号や携帯電話、メールアドレスが今でも閲覧できるような状態だ。
男性の評判は散々だ。「金の亡者で詐欺の常習犯、病的な嘘つき」「目的を果たすためなら、女性をゴミのように扱う」「未婚で子どもがいないと言いながら、本当は結婚と離婚を繰り返し、子どももいる」といった内容だ。そのうえで、
「今も婚姻関係は続いているのに、奥さんと一緒に暮らしていない」
といった記述もあった。事実、2007年に行方不明となった日本人女性とは、今でも法律上は夫婦となっている。
サイトの書き込みは、この男性に個人的な恨みを持つ人の嫌がらせかもしれず、内容が全面的に正しいとは断定できない。だが、日本のネット掲示板にもこの男性の「悪評」がかなり書き込まれているのもまた事実だ。
男性は、日本人妻が行方不明になって以降、捜索願を出していなかった。一方で、出会い系サイトで知り合った複数の女性と、金銭をめぐってトラブルになっており、不可解な点も多い。