「洞爺湖有珠山」、「島原半島」など国内では5か所目
室戸市は、2010年末に世界ジオパークの認定を申請。今年7月に「世界ジオパークネットワーク」が現地視察を行い、9月18日の「認定」とつながったが、道のりは平坦ではなかった。「日本ジオパーク委員会による(世界ジオパークへの)国内審査がなかなか通らず、そこまで2年かかりました」と振り返る。
日本ジオパークは、現在20か所。アポイ岳(北海道)や南アルプス(中央構造線エリア)、恐竜渓谷ふくい勝山、隠岐、阿蘇、天草御所浦、霧島、伊豆大島などが認定されていて、いずれも自然豊かで地質学的にも貴重な地域だ。
このうち、1945年に誕生した昭和新山や活火山の有珠山を擁する「洞爺湖有珠山」や、1990年に噴火した雲仙・普賢岳などの「島原半島」、フォッサマグナの「糸魚川」、リアス式海岸に砂丘などの多彩な海岸地形を織り成す「山陰海岸」の4か所が「世界ジオパーク」の認定を受けている。