中学・高校に自転車200台寄贈 通学手段の確保に【宮城・石巻発】

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通学の手段を確保するために

受け取った自転車に思わずVサインで喜ぶ生徒の二人
受け取った自転車に思わずVサインで喜ぶ生徒の二人

   震災の被害が大きかった宮城県石巻市では、電車・バス路線の一部でいまだに復旧のめどがたっていません。1学期は車のある保護者に送迎してもらう生徒もいましたが、毎日の送迎は保護者の大きな負担になっていました。また、夏休みの間に避難所から遠方にある仮設住宅へ移った生徒も多く、9月からの新学期を控えた市内の中高生にとっては、通学の手段をどうするかが大きな問題となっていました。そこで、難民を助ける会は、石巻市にある5つの中学・高校(石巻市立女子高等学校、石巻高等学校、石巻好文館高等学校、石巻北高等学校、石巻市立稲井中学校)に、計200台の自転車を寄贈しました。


石巻市立女子高等学校の前で三国校長(中央右)と生徒の皆さんと。ベイリー社長(前列中央左)、会長の柳瀬房子(左隣)、特別顧問の吹浦忠正(後列中央左)
石巻市立女子高等学校の前で三国校長(中央右)と生徒の皆さんと。ベイリー社長(前列中央左)、会長の柳瀬房子(左隣)、特別顧問の吹浦忠正(後列中央左)

   8月19日、自転車の贈呈式が宮城県石巻市立女子高等学校で行われました。贈呈式には5つの中学・高校からは校長、教頭をはじめとする教員の方々、生徒の皆さんが出席しました。また、今回の寄贈に際しご支援くださったスイスのロレックス株式会社を代表し日本ロレックス株式会社のブルース・R・ベイリー代表取締役社長、難民を助ける会からは会長の柳瀬房子、特別顧問の吹浦忠正が出席しました。

「学習に、部活動に、有意義な学校生活を送れるよう努力していきたい」

   生徒の皆さんは、自転車を受け取りとても喜んでいました。

   石巻市立女子高等学校2年後藤葵さんが代表して、ご支援・ご協力くださった皆さまへお礼のお手紙をくださいましたのでご紹介します。今後の学生生活や被災地復興、さらには難民の子どもたちへの想いについても綴られています。

石巻市立女子高等学校の後藤葵さんからいただいた、心のこもったお礼のお手紙
石巻市立女子高等学校の後藤葵さんからいただいた、心のこもったお礼のお手紙

   なお、今回の支援は、スイスのロレックス株式会社からのご寄付により実現したものです。また、株式会社ブリヂストンサイクル、宮城県ライフル射撃協会、稲井おやじの会の皆さまにご協力をいただきました。皆さまのご支援・お力添えにあらためて御礼申し上げます。

(難民を助ける会 東北事務所長 野際紗綾子)



認定NPO法人 難民を助ける会
1979年、インドシナ難民を支援するために、政治・思想・宗教に偏らない市民団体として日本で設立された国際NGOです。
2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、地震発生当日より活動を開始。宮城県仙台市と岩手県盛岡市に事務所を構え、緊急・復興支援を行っています。
活動にあたっては、特に支援から取り残されがちな障害者や高齢者、在宅避難者、離島の住民などを重点的に支援しています。食料や家電などの物資の配布、炊き出し、医師と看護師による巡回診療など、多面的な活動を続けています。
■ホームページ http://www.aarjapan.gr.jp
■ツイッター  http://twitter.com/aarjapan

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