「大事なのは、知らない人の申請を受けないこと」
FB美人調査隊の調べなどによると、美女軍団は、お互いが友達リストに入っており、だれかが新たに男性と友達になると、次々に仲間がこの男性を友達申請していた。男性らは、これらの申請を「美人ですね」「芸能界からスカウトされるんじゃないですか」などと喜んで受けていた。
中国や台湾の女優らの写真を悪用、ツイッターで誘ってフェイスブックに呼び込むケースもあるようだ。中には、日本のアイドルグループ「SKL39」メンバー、戸室穂美さん(22)の写真もあった。
台湾のアイドル写真が使われたケースでは、実際に、「PCを使って自宅で50万円稼ぐ!」といったセミナーの案内が来ていたことが報告されている。やはり、何らかの「勧誘」が目的のようだ。
ブログを書いた永江一石さんは、友達申請の連鎖から、フェイスブックユーザーの1割が汚染されてしまったのではないか、と推測している。
永石さんのブログには、500以上のはてなブックマークが付いており、「実名登録にあんなに厳しいFacebookなのに、偽装アカウントは作り放題」といったコメントが支持を集めている。
米フェイスブックの日本での広報をしているビルコムでは、取材に対し、美女軍団については把握していないとしたうえで、こう説明する。
「フェイスブックにはスパム的な動き、アカウントがあった場合、ユーザーが怪しいと報告できる機能があります。また、すごい数の友達申請などありえない動きについては、ブロックやアカウント閉鎖、警告などをするプログラムをシステムに組んでいます。まず大事なのは、知らない人の申請を受けない基本的な使い方をすることです」