「聞かれたら、答えます」――ネットでメンバー同士が質問者不明のインタビューに回答し合うサービス「ザ・インタビューズ」が人気だ。
「Q&A」サイトや既存のSNSとは一線を画したコンセプトで注目を集め、2011年8月の公開から1か月ほどで登録者数は約6万8000人に達した。
人気の背景には深い交流求める思い?
自分がだれかにインタビューされる。そして答える。でも、だれにインタビューされているかはわからない――その名もずばり「ザ・インタビューズ」というサービスだ。
メンバーは、「新着メンバー」から見つけた興味のある人、あるいは知人に質問を投げかける。質問文には差出人名が付かない。届いたら、自由に答えて楽しむ。コンテンツはあくまで「インタビュー」だけだが、互いをじっくり知ることができるサービスとして存在感を示している。
人気の背景には、ツイッターやフェイスブックで気軽なコミュニケーションが広がったことがある。ユーザーたちには「もっと自分を知ってほしい」「相手をもっと知りたい」という思いが募り、「質問されたい」という気持ちと「気軽に質問してみたい」という双方向の気持ちが「インタビュー形式」と「差出人不明の質問」によって、うまく結び付けられたようだ。
実際にインタビューページを見てみても、面と向かって話すには恥ずかしい「奥さんの好きなところを教えてください!」といった質問や、仕事への考え方、恋愛相談、大喜利と化したネタまで、バリエーション豊かなインタビューを双方が楽しんでいる。また、著名なクリエイターなども参加していることが人気に拍車をかけているようだ。
「質問するときのドキドキ感、質問されたときのワクワク感、そして質問に夢中で答えているときの陶酔感。このあたりがサービスの魅力だと思いますね」と語るのはサービス開発を提案したpaperboy&co.(東京・渋谷区)のメンバー。