「ミス東大コンテスト」が今年も幕を開けた。東京大学在学中の女子大生5人が2011年11月末の「駒場祭」に向け、「ミス東大」の座を争う。
さっそく写真やブログを使ったアピール合戦が繰り広げられているが、さすがは東大生、文学や薬学、語学への深い造詣を披露するミス候補もあり、その才色兼備ぶりに話題が集まっている。
「ツルゲーネフは…」「ジクロフェナクの作用機序は…」
「ミス東大コンテスト」は東京大学のサークル「東大広告研究会」が毎年開催しているもので、最近の受賞者にはタレントの八田亜矢子さん、加藤ゆりさんらも名を連ねる。
今年のミス候補の写真はミスキャンパスコンテスト専門のポータルサイト「ミスコレ」で公開されているが、いずれも今風の美人ぞろい。ただいかにも東大らしいのは、彼女たちのブログににじみ出る「才女」ぶりだ。
ミスコン候補者のブログといえば自分のかわいさをアピールしたり、あるいはファッションや美容の話題に終始したりするのが普通だ。
ところが文科三類在学中だというある候補者は、プロフィール欄の好きな男性のタイプに「世紀末のウィーンが似合いそうな人」、座右の銘にラテン語の警句を選び、ブログではロシア文学の巨匠ツルゲーネフや映画監督のタルコフスキーに言及、フランスの詩人・ヴァレリーを引くという博学を披露。
このほか頭痛薬や睡眠薬について、「ジクロフェナクの作用機序は簡単に言うと……」と2000字近くに渡り詳細な効能を解説する薬学部生の候補や、留学先から2か国語で投稿する候補など、コンテストのプロモーションを担当するエイジプロジェクトの担当者も「今年の候補者の方は皆さん面白い方ですよ」と太鼓判を押す、個性豊かな才媛ばかりだ。