人工衛星日本も落下エリア内 人に当たる確率「3200分の1」に不安

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「とてつもなく危ない、ということではありません」

   人工衛星の落下により人への被害が出るリスクは、現在では「1万分の1」の基準以下に抑えることになっている。「それに比べれば、(3200分の1は)少し高いですね」。1991年に打ち上げられた古い人工衛星なので基準外、ということのようだ。

   とはいえ、交通事故にあう確率などに比べれば十分に低いため、「とてつもなく危ない、ということではありません」と指摘した。

   国土交通省が2002年に示した資料によると、「1年間で事故にあう確率」は0.9%で、一生(80年)の間に事故にあう確率は53%だ。衛星の破片にあたる心配をするよりも、交通事故や自然災害に対する注意をする方が現実的のようだ。

   地球に落下する人工衛星などの破片による影響が懸念されたことは過去にもあるが、けが人が出た事例は報告されていない。

   NASAは、「もしUARSの破片とみられるものを見つけたときは、触らないで」と呼びかけ、地方の警察などに連絡をとるよう求めている。

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