「限りなく自民党に近い」野田政権 政策決定システムが似てきた

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民主党議員は泥臭く、汗をかくことができるか

   新司令塔は、自民党時代の「政治主導」の道具だった。今回、民主党の政策事前承認制という自民党時代と同じ仕組みにするのに対応し、諮問会議を実質的に復活し、「政府と党が二人三脚で政策決定を円滑に進める」(経済官庁幹部)という狙いと言われ、全体に政策決定の仕組みは自民党政権時代に回帰する形になる。

   ただ、かけ声ばかりが美しいのが民主党流。前原氏は国交相として「地元に説明する前にかっこよく八ツ場ダム中止を打ち出し、混乱させた」(自民党筋)といわれるように、これまでの民主党政権は「関係者の間を走り回って調整することが出来ない」(大手紙政治部デスク)のが特徴だった。調整を進めるには官僚を使いこなす必要もある。与党政治家が、まさにドジョウのように泥臭く、汗をかけるかが野田政権の成否を左右しそうだ。

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