「テザリング」でも追加料金とらない
少々「風変り」なのが、イー・モバイルの「Pocket WiFi S」だ。この端末は、ノートパソコンをはじめ無線LANに対応する機器を外に持ち出した際に、アクセスポイントが近くにない場合でも3G回線につないでネットに接続させるための「ポケットルーター」なのだが、同時にアンドロイドOSを搭載しているためスマートフォンとしても使えるのだ。
モバイル端末を「親機」として、「子機」であるパソコンや携帯端末などをネット接続させることを「テザリング」と呼ぶが、最近はテザリング可能なスマートフォンが増えてきた。例えばNTTドコモでは、NECカシオ製の「メディアWP」や「エクスペリア・レイ」(英ソニー・エリクソン製)など複数のテザリング対応モデルを出したが、この機能を使った場合データ通信料が月額1万円を超える料金プランとなるため、通常の「パケット定額制」に比べてかなり高額だ。
これに対して「Pocket WiFi S」は、テザリング機能を利用しても追加料金はかからない。2年契約を基本に、データ通信とテザリング、通話を定額にして月額4980円に抑えている。
使い道や料金面でユニークな「イデオス」や「Pocket WiFi S」は、機能や洗練されたデザイン、「軽さ」といったハード面で優れた大手各社の最新スマートフォンとは違った角度から、消費者にアピールする。