東京電力福島第一原発事故で設定された警戒区域での空き巣被害の申告が後を絶たない。このため、福島県警は「現在も窃盗犯が侵入している可能性が否定できない」として、区域内で活動する摘発専門の部隊を編成した。9月8日、福島放送が伝えた。
一時帰宅などで住民が気づいて県警に申告した警戒区域での空き巣と思われる被害は、9月7日現在で599件に上っている。
これまで原発20キロ圏内は双葉署員や特別機動パトロール隊が警戒してきたが、8月からは県警本部員を投入した。地元の各警察署も署員を出して24時間体制で対応しているという。
震災半年を経た12日からは特別警備隊など他県警の部隊にも参加してもらい、さらに人員を増強する。警戒区域内の監視カメラを増やし、捜査支援の環境も強化することにしている。