発表直前までは高値水準だった
そういったこともあってか、9月5日前場までは1838円の高値を付けていたスクウェア・エニックスの株価は、後場にはジリジリと値を下げ、新作「ドラクエX」を発表した14時15分頃をすぎると急落。一時は1723円まで値下がりした。
翌6日にはさらに下げて、終値は前日比197円安の1565円。7日も続落し、前日比15円安の1550円で引けた。
8日はやや買戻しがあり、前日比10円高の1560円だった。
新作への期待感と相まって株価は値上がり。その後、利益確定を狙って値下がりすることは、値動きとしてはよくみられる。ただ、値下がりの原因が「ドラクエX」の評判にかかわるとなると厄介かもしれない。
XIV(14)作まで発売されている「FF(ファイナルファンタジー)」は、XI(11)作目以降オンラインゲームになったが、「オンラインゲームとして定着するのに時間がかかった。いまでは評価も上がったが、発売当初は苦戦していた」と、ゲーム業界の関係者は振り返る。「同じオンラインゲームのFF XIVの売れ行きが低調なことも(株価に)影響しているのではないか」とみている。