武田教授「子供は東北の野菜捨てて」 岩手・一関市長の抗議にも反論

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放送局「広く議論されるべき問題提起できる」

   また、市長のメールでの抗議について、数百件のメールが市に届いているが、多くは市長抗議に対して厳しい意見だ。「武田教授が言っていることの方が正しいのでは」という声が少なくないそうだ。

   一関市のある関係者は、「(農作物などは)検査されており、暫定基準値を上回れば出荷されない。市場に出回るものは安全なので冷静に考えてほしい」と戸惑っていた。

   農林水産省などのサイトをみると、8月5日に検査した一関市の「きゅうり、トマト、なす」は、いずれも放射性セシウムは「検出せず」だった。

   一方、岩手県は9月8日、一関市の農家から出荷された肉牛2頭から国の暫定基準値を超す放射性セシウムが検出されたと発表した。流通しないよう廃棄処分にする。8月25日に岩手県産肉牛の出荷が再開されてから国の基準値を超えたのは初めて。

   武田教授は、資源材料工学が専門。地球温暖化論など幅広い分野で定説と異なる自説を展開し、著書やテレビ出演で注目を集めている。

   武田教授発言をめぐっては、放送した読売テレビも番組サイトで見解を9月7日に公表した。「意見が分かれるテーマではありますが、国全体で広く議論されるべき大切な問題が提起できると判断して、今回の放送に至りました」としている。

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