「寄付金を捻出するため、と取られてしまったのは本意ではない」
福山市教委の担当者は、J-CASTニュースに対し「寄付金を捻出するためと取られてしまったのは本意ではない」とコメント。
「被災地のニュースでは瓦礫の山や、変わり果てた町の姿などが多く報道されましたが、給食が十分に行き届いていないという子どもたちに身近なニュースはほとんどありませんでした。そうした苦労を身近に感じ、そこから学ぶこともあると考えて行いました」と語った。
なお寄付に関しては、給食費の予算管理などを行う学校給食会の会合で7月に話し合われた。出席していた市内86校の学校長とPTA会長の計175人がこれを承諾。その後、各校のお便り欄等で会合の内容が伝えられたという。
「『粗食献立』というのも正直ショッキングなネーミングだったのですが、実際は1品抜いてもカロリーを補えるような工夫もしていて、子どもたちの栄養面もしっかりと考えた上での企画です」と担当者。また、子どもたちの作文からも、こうした思いが伝わったようだとしている。
ちなみに、この件に関して福山市教委にも数十件程度、意見が寄せられているが殆どが県外からのもので、保護者からと思われる批判的な意見は数件にとどまっているという。