「視聴率男・紳助」は虚像だった 「行列」は代役でも視聴率アップ

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紳助いなくなっても「テレビ界は困りません」

   テレビに詳しいライターの今井舞さんは、「行列の~」などで視聴率が上がったのは、「紳助さんがいなくなった後、番組がどんな風になるのか」とやじうま的にチャンネルを合わせた人が多かったため、とみている。一時的な現象というわけだ。

   鑑定対象の「お宝」が中心で、紳助さん色が薄かった「鑑定団」は別として、ほかの番組はそう遠くない時期になくなるのでは、と今井さんは分析している。良い意味でも悪い意味でも紳助さんの話術や「いじり」があってこその番組構成だったので、代役ではうまく回りそうにない。

   とはいえ、そもそも紳助さん番組はマンネリ化が進んでいた。紳助さんの姿勢にも「やっつけ仕事」ぶりがにじむようになっていた。引退がなかったとしても、局側は番組終了のタイミングを見計らっていたのではないか。紳助さんに頼らない新しい番組が早晩生まれる。

「結局、(紳助さんが)いなくなってもテレビ界は困りません」

   今井さんはこう断言した。さらに、「個人的にはうれしい」のだそうだ。力のない中途半端な芸能人をいじる紳助さんの芸を見なくて済むようになるから、というのが理由だそうだ。

   ツイッターの意見の中には、「紳助が消えたら『行列』も『深イイ』も見る気がしてきた」という声もあった。「代役司会番組」の視聴率は今後、どんな推移をみせるだろうか。

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