映画「スター・ウォーズ」シリーズのブルーレイ版で、ダース・ベイダーに新しい台詞が追加されたことが明らかになり、ファンが激怒。海外のネットユーザーを中心に炎上状態になっている。
スター・ウォーズシリーズは、1977年に第1作が公開され、その後計6作品が作られた宇宙叙事詩。77年から83年に作られたいわゆる「旧三部作」は以前も特別篇として、最新特撮技術を使って再編集されたことがあったが、2011年9月16日、再び手を加えたブルーレイ版が発売される。
「Noooo!!」と叫びながら皇帝放り投げる
問題となっているのは、壮大なストーリーの完結編となる「エピソード6 ジェダイの帰還」の最終局面。強力なフォースでルークを苦しめる皇帝パルパティーンを、ダース・ベイダーが担ぎ上げて放り投げるシーンだ。
オリジナル版ではダース・ベイダーは終始無言なものの、今回のブルーレイ版では「NO」という台詞が新たに追加された。発売日前に流出したとされる動画が既にYouTube上に上がっていて、正確には「No! Noooo!!」と叫びながら放り投げている。
これがファンにとってはかなり重大なことだったようだ。動画は100万回以上再生され、世界中から沢山のコメントが寄せられた。
「Noooo! だって。正気なの?」「これは悪い編集だ。ベイダーが皇帝を掴んで殺してしまうという、びっくりするポイントを、『NO』という言葉が台無しにしてしまっている」と酷評するものがほとんどだ。
コアなファンは不買運動を呼びかけ
また、旧三部作が90年代後半に特別篇として再編集された際は、ジョージ・ルーカス監督は制作当時に技術的、予算的にできなかった部分を現代のCG技術を使って、理想に近付けたと説明していた。今回の変更については、ファンから「『No!』という言葉は制作時に簡単に入れることができたのに、彼はそれをしなかった。これは本来の理想を実現することとは何の関係もない。最悪」という声も出ている。
ブルーレイ版では、ほかにも異星の生物イウォークが瞬きをするようになったり、オビ・ワン・ケノービに叫び声が追加されたりといった変更点があり、これについてもファンからは賛否両論が挙がった。コアなファンにいたっては、ブルーレイ版の不買運動を呼びかける始末だ。
この変更点は日本のネット界隈でも話題になり、2ちゃんねるには「無言だと深みが増すのにな」というもののほか「ファンは台詞を丸暗記するほど繰り返し見ているから違和感に耐えられないだけ」といったものも寄せられていた。