「高岡騒動」ル・モンドが取り上げる 日本エンタメ産業の凋落を指摘

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   いわゆる「韓流ごり押し」問題をめぐってフジテレビに対するデモが相次いでいることを、フランスの有名紙「ル・モンド」が取り上げた。フジテレビを批判するツイートをきっかけに、俳優の高岡蒼甫さんが所属事務所を退社に追い込まれたことを紹介しているほか、「ネット右翼」が騒動に火をつけたと分析。また、韓流に比べて、日本のエンタメ産業が凋落傾向にあることも指摘している。

   2011年に8月21日にフジテレビ前で行われたデモについて紹介しているのは、9月2日(現地時間)、「ナショナリズムと日本のテレビ」と題して掲載されたコラム。

盛り上がりの背景にはソーシャルメディア、と指摘

8月21日のデモをフランスメディアも取り上げた
8月21日のデモをフランスメディアも取り上げた

   コラム冒頭では、デモについて

「デモには少なくとも2000人が参加し、その多くが日の丸を手にして。韓国の番組を流す量が多すぎるため、日本の産業に不利益を与えているなどとしてフジテレビを糾弾した」

と紹介。盛り上がりを見せた背景にはソーシャルメディアの存在があるとした上で、俳優の高岡蒼甫さんがツイートした、

「8(チャンネル)は今マジで見ない。 韓国のTV局かと思う事もしばしば。しーばしーば。うちら日本人は日本の伝統番組求めてますけど。 取り合えず韓国ネタ出て来たら消してます」

という文章がきっかけになったと紹介。このツイートが「ネット右翼」(netto uyoku)に火をつけ、騒動が広がったとしている。また、高岡さんの事務所退社については、

「ほとんど日本でのキャリアは終わったに等しい」

と突き放した見方をしている。

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