お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(47)が2011年9月4日放送のテレビ番組で、相方の浜田雅功さん(48)に「あなたは引退しなくて大丈夫?」などと問いかけた。浜田さんは苦笑いをしたが、これは島田紳助さん(55)の芸能界引退騒動にからめたギャグだろうとして、スタジオは大爆笑に包まれた。
しかし、「週刊現代」に、島田紳助さんが暴力団と関わるきっかけになったといわれている山口組元幹部 (66)が実名で登場し、紳助さんと同様に、浜田さんが右翼団体と起こしたトラブルを解決した、など明かした。「ギャグじゃなかったのか?」などとファンに衝撃が走っている。
会社から浜田とは付き合うなと言われて・・・
「ダウンタウン」が登場したのはフジテレビ系バラエティー「爆笑!大日本アカン警察」。冒頭で松本さんが浜田さんに対し、
「いちおう、いちおうですよ、聞いときますけど、あなたは引退しなくて大丈夫なんですか?」
とたずねた。浜田さんは苦笑いをして一瞬沈黙した。そして
「何の件でや?」
と聞き返すと、松本さんは、理由は分からない、としたうえで
「僕も一応会社から、浜田さんとはあんまり付き合うなと言われて。コンビやからしょうがないやろって言うんやけど、あんまり、できたら付き合って欲しくない、って・・・」
どうみても、松本さんお得意のいつものギャグ。会場は大爆笑となったが、翌日発売された「週刊現代」(11年9月17日号)で、ギャグにならなくなってしまったとネットで騒動になった。
その記事のタイトルは「島田紳助と暴力団 第2弾」。山口組系暴力団の元幹部が実名で登場し、紳助さんが暴力団との関係を深めるきっかけになった事件について語った。紳助さんは十数年前の関西テレビ「紳助の人間マンダラ」で右翼を揶揄するような発言をして右翼とトラブルになった。そのトラブルを解決したのがこの元幹部なのだという。
そして、浜田さんの右翼とのトラブルもこの元幹部が収束させたのだと語っている。
右翼とのトラブル沈静に動いたのは吉本興業元社長?
浜田さんのトラブルとは、2000年6月26日放送のフジテレビ系音楽番組「HEY!HEY!HEY!」が発端。ゲストの歌手・倉木麻衣さんに対し浜田さんが、宇多田ヒカルさんのパクリではないか、などと発言したことから、なぜか東京の右翼団体がフジテレビ周辺に押しかけた。そしてこの元幹部に収束の依頼が来て、部下を派遣し、騒ぎをピタリと止めたという。
記事によれば、紳助さんと浜田さんの右翼とのトラブルを収めたのは暴力団だが、手続きに違いがある。紳助さんの場合は「会社はなにもしてくれなかった」ため、暴力団とつながりのある元ボクシング世界チャンピオンに相談した。そこから暴力団との関係が続いてしまった。浜田さんの場合、右翼とのトラブル収束に動いたのは、吉本興業元社長の故林裕章氏だというのだ。吉本は今でこそ暴力団関係者との付き合いに神経質だが、
「ほんの十年前ほどまでは、社長自らがヤクザを使い、トラブルを回避する組織であった」
と記事では説明している。このあたりどこまで真実かわからず、記事にも、
「すでに当人(林元社長)がなくなっていることもあり、詳しいことが分かりません」
という吉本側のコメントも掲載されている。
J-CASTニュースの取材に対し、よしもとクリエイティブ・エージェンシーは、林元社長と暴力団関係者との関わりについてはわからないが、浜田さんと右翼団体とのトラブルに関しては、元警察OBで吉本興業の社員と浜田さんの担当者が右翼に接触。話し合いの上で解決した、といている。そのうえで、
「浜田に関しては罪が問われるものではない」
と回答した。