「地デジ特需」に沸いた薄型テレビ商戦の火が消えたようだ。市場調査会社のBCNによると、2011年8月の家電量販店の薄型テレビ販売台数は、前年同月に比べて38%減少した。前年割れは3月以来5か月ぶり。7月24日の地上アナログ放送の終了前までは大型モデルを中心に駆け込み需要が旺盛だったが、8月はその反動による減少が鮮明になった。販売金額では前年比58%減だった。
薄型テレビの売れ行きは、家電エコポイントの効果もあって10年10~11月が大きく伸びた。12月にいったん落ち込んだが、11年4月以降は地デジ移行に向けて再び伸び、6月には前年同月比2.5倍、7月も2.3倍と大幅な増加が続いていた。