日本で最も多い社長名は「佐藤誠」と「鈴木茂」
一方、社長の姓は「御三家」以下、「山本」が1万9785社、「中村」が1万9506社、「伊藤」1万9405社、「小林」1万8532社と続く。
「佐藤」姓は東北に多いことで知られるが、比率が高かったのは秋田県の7.0%、次いで山形県の6.7%、宮城県が5.9%とやはり上位を独占。「鈴木」姓の比率は、静岡県が4.9%、次に福島県の4.0%、山形県3.2%が続いた。
3位の「田中」姓は、佐賀県の1.8%がトップ。鳥取県(1.7%)、滋賀県(1.66%)の比率が高かった。「山本」姓は、北陸や中国・四国に多いなど、出身地の違いもみられた。
東京商工リサーチでは、社長数を各都道府県の総人口で割った「社長輩出率」を2010年7月に公表。それによると、最も社長輩出率が高いのは山形県で、香川県、徳島県、大分県、秋田県と続いた。山形県は社長輩出率でもトップだから、「姓」を照らし合わせれば「佐藤」姓が多いのもうなずける。
では、日本で最も多い社長名である「佐藤誠」と「鈴木茂」が率いる会社には、どんなところがあるのだろう――。「佐藤誠」社長は、サンリオの100%子会社でサンリオピューロランドなどのテーマパークを運営するサンリオエンターテイメントや、医療用医薬品の製造・販売のニプロ・ファーマが、「鈴木茂」社長はサッカーJリーグの大宮アルディージャがあった。
しかし、「佐藤誠」社長も「鈴木茂」社長も、「上場企業のトップにはいなかった」(東京商工リサーチ)。