海江田氏「小沢傀儡でかまわない」 「率直すぎる」仰天インタビュー

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   小沢一郎・民主党元代表の傀儡でもかまわない――代表選で敗北した海江田万里・前経産相が、あっけらかんとインタビューで答えている。どんな理屈で「かまわない」と言っているのだろうか。

   海江田氏インタビューが載ったのは、2011年9月2日付朝刊の朝日新聞。写真を含め、1ページの約3分の2を使った長めの記事だ。

朝日編集委員「こんなにあっさり語るとは」

代表選で演説する海江田万里氏。決戦投票で敗れた
代表選で演説する海江田万里氏。決戦投票で敗れた

   海江田氏は、先の民主党代表選で、党内最大規模の小沢グループの支持を得て、有力候補と目されていた。初回投票では1位となり、決戦投票で野田佳彦氏に逆転負けした。

   海江田氏は2日の朝日インタビューで、「『首相になったら小沢さんの傀儡になる』と言われました」と質問され、「それでもかまわないと思いますよ」と答えている。

   さらに、海江田氏が経済評論家としてテレビのコメンテーターをしていたことを受け、「『コメンテーター海江田』なら、『政治家・海江田』を何と評するか」との問いには、「まあ、小沢さんの力に頼った傀儡だと言うでしょうね」と回答した。

   「小沢傀儡」を認める発言には、インタビューをした朝日新聞の編集委員も驚いたようで、取材後記に「こんなにあっさり語るとは」と書いたほどだ。

   海江田氏は、なぜ「傀儡でもかまわない」と考えているのだろうか。海江田氏は、1982年に「闇将軍」田中角栄氏の支持を受けて誕生した中曽根康弘首相を例に挙げた。「田中曽根内閣」と揶揄されたが、「ちゃんと結果を出しましたから」(海江田氏)と説明している。「小沢傀儡」と言われようとも、「海江田内閣」が結果を出せばそれで良いと考えていた、というわけだ。

   とはいえ、TPP(環太平洋経済連携協定)推進派だった海江田氏は、小沢グループ内に根強い反対論があることを受け、代表選にあたっては一転慎重派に転じた。

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