東京金融取引所の外国為替証拠金(FX)取引「くりっく365」の2011年8月の取引数量は、前月比10.7%増の1227万枚(1枚は1万通貨単位)となり、5か月ぶりに増加した。「歴史的」な円高を背景に、個人投資家が将来の円安を見込んで「逆張り」取引を進めたためとみられる。
FX取引は8月から、証拠金倍率(レバレッジ)規制がそれまでの50倍から25倍に引き下げられ、規制が強化された。FX業界では、当初はその影響で取引数量が減ると心配していたが、円高でそれも吹っ飛んだ。
また、東京金融取引所では、8月1日から中国の人民元や韓国のウォンの取り扱いを開始。いずれも順調な滑り出しをみせた。