「野田内閣」誕生のグッドタイミング
そこで宝島社に聞いたところ、広告の意図をこう説明した。
「敗戦や災害など、これまで幾度となく苦境に直面してきた日本。 日本人はそのつど、不屈の精神と協調性を武器に国を建て直してきた歴史があります。世界のどこを見ても、これほどしぶとく、強い生命力を秘めた国民は存在しないのではないか。そんな気さえするのです。『いい国つくろう、何度でも。』この投げかけを通じて、日本人が本来持っている力を呼び覚ましてみたいと考えました」
復興に向けたメッセージを発することが目的のようだ。
ただし、マッカーサー元帥が登場したことについては、ツイッター上には
「『外から来る人』が仕切らないと何もできない国の皮肉か」
「311は『敗戦』なのか」
「最高にブラック」
「屈辱的」
と、否定的な見方もある。
宝島社によると、昼過ぎまでに30件ほど電話で意見が寄せられたといい、
「『よいコピーだと思った』『さすが宝島社』『どうしてマッカーサーなのか?』 『ポスターが欲しい』などのお問い合わせが多く、WEBでの反応も昨年以上に早いです」
と、例年よりも大きな反響を実感している。
ネット上では、野田内閣が発足する日に広告が掲載されたことに「裏の意味」があると推測する声もあるが、これは偶然の一致のようだ。企画は6月に決定していたという。