ガスト食中毒は「ゾンネ赤痢菌」 軽症だが日本で感染例多い

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無症状で気づかず感染広がる可能性

   食中毒の原因は、まだよく分からない部分が多いものの、赤痢は、4つあるタイプのうち、「ゾンネ菌」という症状が最も軽いタイプであることが宮城県などの調べで分かった。

   厚労省の結核感染症課によると、1999年以降では、毎年200~800人ほどの赤痢感染が国内で見つかっており、最近は、ゾンネ菌のケースが8割を占めるという。多くは、海外旅行から帰った後に見つかっている。もっとも、担当者は、「保育園などで人から人への集団感染例は聞きますが、食中毒というのは珍しいと思います」と話す。

   赤痢菌による食中毒としては、厚労省の監視安全課によると、2000年以降では、毎年0~3件に留まっている。10年は1件2人で、09年はゼロだった。原因食材は、01年にカキと判明した例はあるが、不明の場合が多いという。担当者は、「ゾンネ菌の症状は一番軽いとされるものの、無症状のことも多く、気づかずに感染が広がる可能性があります」と指摘している。

   ちなみに、すかいらーくによると、仙台工場は海岸から離れていて津波の被害はなく、震災後に建物の一部に若干ひびが入ったものの、操業には影響がなかったという。

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