ガスト食中毒は「ゾンネ赤痢菌」 軽症だが日本で感染例多い

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   すかいらーくグループのファミレス「ガスト」で患者が続出した食中毒は、「ゾンネ赤痢菌」と呼ばれるタイプのものであることが分かった。どんな特徴があるのか。

「赤痢なんて久々に聞いた」「発展途上国かよ」

   東北4県で赤痢による集団食中毒が2011年8月31日分かると、ネット上では、こんな驚きの声が相次いだ。

大根やシソなどの浅漬けが原因食材?

公式サイトでお詫び
公式サイトでお詫び

   しかも、人から人への感染ではない。食材が原因というケースも非常に珍しかった。

   すかいらーくや各県保健所の発表によると、発症者15人のうち14人が18~20日にガスト11店で食事をした後に、発熱や下痢などの症状を訴えた。いずれも軽症で、現在は回復に向かっているという。保健所などの調べで、すかいらーくの仙台工場で作られた食材が原因と分かり、宮城県が9月1日から立ち入り検査に乗り出している。

   すかいらーくも8月31日、安全確認が終わるまで、東北などの計120店の営業を自粛することを明らかにした。

   食中毒を起こした食材としては、すかいらーくの広報担当者によると、数人が小鉢で食べた漬け物の可能性がある。それは、大根やシソ、ニンジン、キュウリで作った浅漬けだ。すべて国産で、浅漬けは工場内で作ったという。

   宮城県の担当課によると、赤痢菌は、原材料に元々あったか、調理過程で付着したかのどちらかが考えられる。すかいらーくでは、大根などは念入りに洗っていて原材料は考えにくいとしており、推測の域を出ないものの、調理過程の可能性があるとしている。

   工場内では、ハエによる付着の可能性は低く、一番考えられるのが人によるものだという。そこで、工場の従業員やその家族に聞き取り調査したところ、1人が海外旅行をしていた。しかし、7月中だったため無関係とみられ、さらに検便検査をするなどして調べている。

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