「1000円散髪」野田新首相 「庶民派」はいつまで続く?

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「庶民派アピール」との声

   しかし、一方では「どうせ庶民派アピールだろ」「またいつもの庶民派か」という声も少なくない。こうした意見の背景には、「庶民派」で登場したここ数年の首相らに、ことごとく「裏切られた」過去がある。例えば、立ち飲み屋も訪れるといわれた麻生太郎・前首相は「ホテルのバーは安い」と発言、スーパーの袋をぶらさげていた菅直人・前首相は、その後の高級料亭通いが話題になった。

   演説で自らを「ドジョウ」に例えて好評を博した野田氏。ワイドショーのインタビューでは弟の野田剛彦さんが「山田うどんや吉野家など、ああいうところが好きですね」と話し、地元にあるイタリアンチェーンのサイゼリヤにもよく訪れたと「素顔」を語った。

   散髪に関しても「以前は実家の近くにあった理髪店に通っていたと聞いています」と、船橋事務所の女性が話す。「小学生から親しんだお店だったのですが、忙しくなって時間的・距離的に通うことが難しくなったので、職場の近くでお店を探していたようです」と、霞ヶ関から程近い虎ノ門の1000円カットを選んだ理由を説明した。

   首相となった今後も「QBハウス」への来店意思を示しているという野田氏だが、「庶民派」として登場した以上は今後の振る舞いに世間の目が集まっていることを留意する必要があるのかもしれない。

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