規制緩和廃止で10月に販売期限が切れる
日本ミネラルウォーター協会によれば、震災以降ペットボトル入りのミネラルウォーターが品不足になり、生産を増やしても追いつかない状態が続いたため、業界の一部は海外のミネラルウォーターの輸入に走った。政府が3月下旬に緊急時の規制緩和策として、海外から輸入したペットボトル入りのミネラルウォーターについて、外国語表記そのままでも販売できるように規制緩和したことで、一層輸入が加速した。ところが、需要が一巡、輸入ミネラルウォーターがだぶつくことになってしまったのだという。現在「投げ売り」のような状態になっている点については
「在庫を抱えた店が多いだけではなく、規制緩和が8月15日で廃止になり、10月いっぱいまでしか販売できない輸入のミネラルウォーターがあるため、焦って売り始めた、ということではないでしょうか」
と日本ミネラルウォーター協会では分析している。
農水省や消費者庁に問い合わせたところ、規制緩和の廃止前に契約を結び、10月31日までに製造や輸入が行われた商品については、引き続き外国語表記のままで販売を行えるとしている。とはいえ「10月末」が一つの節目になっているので、業界では「売り急ぎ」の機運が高まっているのかもしれない。