「どじょう演説」は輿石氏への融和メッセージ?
「ドジョウはすでに、ペットとして人気者です」と話すのは、都内の熱帯魚ショップ「トロピランド小平店」の男性担当者だ。1日に10~20匹は売れている。
もっとも、純粋に観賞用としてドジョウを飼う人は1~2割程度で、多くは金魚などを飼う際、水槽の底に残るえさを食べて掃除してくれる存在として買っていく。「今後、多少は(需要が)増えるかもしれませんね」。
ドジョウにも種類があり、一般的なシマドジョウはおとなしいが、フクドジョウなどは気が強く、一緒に水槽に入れた金魚のしっぽをかじることもあるそうだ。
野田新首相は、代表選では敵に回った小沢一郎・元代表に近い輿石東・参院議員会長を幹事長に起用した。党内融和を前面に出したように見えるが、その姿勢が本物なのかどうか、党内で様々な憶測も流れている。「野田どじょう」は、おとなしい方なのか、それとも実は「金魚のしっぽをかじる」タイプなのだろうか。
野田氏が引用した「どじょう」の言葉は、輿石氏の紹介で知ったもので、「どじょう演説」は輿石氏への融和メッセージだったらしい。「泥臭い」というよりは「生臭い」エピソードだ。