政府は2011年8月30日、東京電力・東北電力の管内で7月1日から発動していた大口需要者向けの電力使用制限令を、予定より早めて解除すると発表した。東日本大震災および新潟・福島豪雨の被害を受けた地域では9月2日、それ以外では9日で終了する。
制限令は最大使用電力を昨年比で15%削減することを義務付けたもので、東北電管内では9月9日まで、東電管内では22日まで実施する予定だった。しかし暑さのピークを過ぎたこと、また節電意識の広がりもあり、政府ではひとまず電力逼迫の危機は乗り越えたと判断、解除に踏み切った。ただし今後も、引き続き企業や家庭に対し節電への努力を求めていくという。