米「性病人体実験」 調査委が83人死亡、1300人感染を報告

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   1940年代に米国が中米グアテマラで、性感染症の薬の効果を調べるために「人体実験」を行っていた問題について、米大統領委員会は2011年8月29日、実験で少なくとも83人が死亡したと発表した。

   委員会によると、米公衆衛生当局の研究者たちはグアテマラの刑務所に収容された受刑者や精神病院の患者ら約5500人に対し、当時新薬だったペニシリンの試験実験を実施。梅毒や淋病などに感染させた売春婦と性交させるなどして、約1300人が感染した。なお、被験者たちに対する事前説明はなく、感染リスクから守ろうとしなかったことも明らかになった。

   この問題は、2010年にマサチューセッツ州ウェルジリー大学教授の調査で発覚。これを受けてオバマ大統領は10月にグアテマラに謝罪し、委員会に調査を命じた。

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