歌手の浜崎あゆみさん(32)が、イベントで恒例だった大トリを自ら辞退したことをツイッターで告白して波紋を呼んでいる。所属のエイベックスに抗議したことがきっかけというが、一体何があったのか。
このイベントは、エイベックスが主催する夏の野外音楽フェスティバル「a-nation」。浜崎あゆみさんは、初回を除いて8年連続で大トリを務めていたが、2011年8月27日の東京公演からそれを降りてファンらに驚きが広がった。
共演者の出演中止でイベントに不信感
浜崎さんの代わりに、大トリを務めたのは、5人から2人にメンバーが減って再出発した韓国の男性アイドルグループ「東方神起」だった。浜崎さんは、東方神起の一つ前に歌った。
報道によると、その理由は「演出上の都合」とされたが、マスコミへの事前資料では浜崎さんが大トリになっていた。それだけに、ネット上では、様々な憶測が吹き出した。過去のイベントでは、東方神起の出演が終わった後に帰るファンが続出したことから、その対策ではとのうがった見方も出たほどだ。
浜崎さんは、ツイッターで次々に寄せられる疑問に対し、このイベントのあと3日間続けて、大トリを降りたわけについて釈明した。
それによると、a-nationのイベントで歌う曲目のセットリストには、31日発売のミニアルバムで披露する韓国人アーティストJUNOさん(24)との曲が含まれていた。JUNOさんとは、東方神起から分かれた3人でつくる「JYJ」の1人、ジュンスさんの双子の兄だ。ところが、JUNOさんの出演中止を突然強いられ、代わりに、ミニアルバムで別の曲を共演する「AAA」の浦田直也さん(28)が、JUNOさんとの曲を歌うことになった。
浜崎さんは、これをきっかけにa-nationのイベントに不信感を持ち、主催者でもあるエイベックスに抗議。出演そのものを辞退しようかとも悩んだが、ファンやスタッフのことを考え、思い留まった。その代わりに、東京公演2日間の大トリを自ら辞退したいと申し出たというのだ。
東方神起を巡るゴタゴタが一因?
突然の大トリ辞退について、浜崎あゆみさんは、「必要なのは 'どう見られるか' ではなく 'どう在りたいか' その信念を貫かせて頂だいた結果が今日の全てです」とツイッターで説明している。その事情を自ら告白したのは、東方神起のファンまで混乱させてしまっているからだという。
浜崎さんは、JUNOさんの出演がなぜNGになったのか、理由を説明していない。その真相は分からないままだが、東方神起を巡っては、JYJの3人が韓国の所属事務所SMエンターテインメントを提訴するなどして、ゴタゴタが続いた。ネット上では、こうした経緯から、SM側がJYJのジュンスさんの兄に当たるJUNOさんが出演することに難色を示したためではないか、などといった疑念がくすぶっている。
SMの日本事務所エスエム・エンタテインメント・ジャパンでは、取材に対し、「その件に関しましては、エイベックスに委託していますので、そちらにお問い合わせ下さい。JUNOさんのことについては、弊社の所属ではありませんので、お答えできません」と話している。
そこで、エイベックス・エンタテインメントに問い合わせてみたが、広報担当者は打ち合わせ中などとのことでコンタクトできなかった。