ロックバンド「神聖かまってちゃん」が2011年8月29日、23時50分からの音楽番組「カミスン!」(TBS系)に出演したが、ボーカル「の子」さんが曲をほぼ完全に無視、司会の中居正広さんに詰め寄るなど「放送事故レベル」の暴れぶりでお茶の間を驚かせた。
神聖かまってちゃんはネットでの音楽配信から人気に火がつき、NHKのドキュメンタリー番組や映画の題材になるなど、今注目を集める若手バンド。と同時にの子さんのパフォーマンスの過激さでも有名で、たびたび話題を呼んでいる。
歌はほとんど無視、なるとを中居さんに差し出す
神聖かまってちゃんはこの日2組目のゲストとして、「23歳の夏休み」を披露する予定だった。中居さんは「いじめ、ひきこもりなどの経験を元に曲を作り、10代の若者を中心に支持を集めている」とバンドを紹介したのち、「何やるかわからないんですって」とささやき、早くも不穏な雰囲気が漂う。
黒い長髪を後ろで縛り、サングラス姿で登場したの子さんだが、曲が始まってすぐにボーカルを放棄、なぜか「なると」を手に、
「歌詞は関係ねえ!俺のなるとをみんなに食べてもらいたいのです」
と絶叫。カメラになるとを貼りつけると、サングラスを投げ捨て、
「カメラの前のみんな!みんなでなるとを食べてください!」
と目を剥いた。
この間、演奏だけが淡々と続き、の子さんも思い出したように歌に加わっていたが、終盤はすっかり曲を無視。セットを抜け出し、「死して屍! 死して屍!」と連呼していた。
さらにの子さんは、「中居さん、なるといりますか?」と中居さんのいるセットに乱入。「なるとは……大丈夫ですよ」と戸惑った様子の中居さんに、の子さんは構わず絡み続ける。他のメンバーたちが「の子さん、中居さんおびえてますよ」と呼び戻そうとするが、の子さんの耳には入らない。
中居さんが苦笑しつつ、「リハーサルは大人しかったのに、本番になると……」と指摘すると、の子さんは「当たり前ですよ!僕は本番でやる男ですから」と胸を張り、会話がかみ合わないまま次のコーナーに移った。